↑ポスター画像北斎の絵手本中には、海外では「ホクサイスケッチ」と呼ばれて親しまれ、人気の高い『北斎漫画』がある。これは、「冨嶽三十六景」と並んで北斎の代表作とも言われ、日本の絵師、浮世絵諸派や明治期の浮世絵師ほか海外の画家たちにも大きな影響を与えた。
この『北斎漫画』は初編が文化11年 (1814)、北斎の死後30年程たった明治11年(1878)に十五編で完結した。
絵手本(えでほん)は、中国にも古くから画譜があり、早期のものでは、1603年の『万暦三十一年』など、明末から清の康煕年間(1662~1722年)に画譜の刊行が盛んとなって日本へも多く輸入され、絵手本の制作につながった。
本展では、江戸時代から続く伝承版木で何度も摺り続けられてきた『北斎漫画』を現代に刷られている『北斎漫画』の紹介から始まり、第1章から第5章の構成で各章で絵手本の内容を紹介する。描き方の指導がユニークなもの、まるで月画集のような絵手本、北斎が挿絵として描いた作品も絵手本として紹介されている。また北斎の影響がみられる弟子たちの作品も交えて定義の難しい絵手本を様々な角度から検証しわかりやすく解説されている。
※画譜(がふ):絵画を種類別に分けたり絵画技法や画論を含む書物のこと。特定の画法を解説したり、数名の画家の作品の複製とその解説を記した本を指すことも。元々は花卉に関する解説書として作られ、後に絵画の制作や技法の解説が加えられるようになった。






