
生涯独身で独り暮らしの老画であった。水道も電気・ガスもない、狭いアトリエであったが、静かな地にとても満足し、「ここはパラダイスだ」と語っていたという。 生前はほぼ無名で没後の1986年に福岡県立美術館で初の回顧展が開かれ、以降再評価が進んだ。 本展は渋谷区にも縁のある画家、没後50年を機に開催されることとなった。初公開作品を中心に無二の親友で画家の青木繁、坂本繁二郎、岸田劉生など画家に関連する作家の作品、関係資料を含めた約170点を紹介する髙島野十郎展としては最大規模の回顧展となる。 作品は「蝋燭」や「月」を主題とした代表作から高島の芸術が形成されたルーツを遡り、自身のよりどころとしてきた仏教的思想を読み解きつつ、青年期や滞欧期の作品など、これまであまり大きく取り上げられなかった部分にも焦点を当てている。また、関係者による書簡やメモ等の資料から画家がひとりの人間としてどのように生き、周囲とどのような関係を築いたのか、「孤高の画家」と称されてきた髙島野十郎の人間像も掘り下げている。
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『没後50年 髙島野十郎展』渋谷区立松濤美術館(渋谷区・松濤) 会期:2026年7月4日(土)~9月6日(日)
前期:7月4日(土) ~8月2日(日) 後期:8月4日(火)~9月6日(日) ※会期中、一部展示替えあり
入館料:一般1000円、大学生800円、高校生・60歳以上500円、小中学生100円※土・日曜日、祝・休日及び夏休み期間は小中学生無料 ※毎週金曜日は渋谷区民無料 ※障がい者及び付き添いの方1名は無料 休館日:月曜日(7月20日は開館)、7月21日(火)、8月12日(水)主催:渋谷区立松濤美術館、毎日新聞社 協賛:大和ハウス工業
協力:ブルーミング中西